4.2. エキスパートモード用入力ファイル

HPhi++ のエキスパートモードで使用する入力ファイル(*def)に関して説明します。 入力ファイルの種別は以下の4つで分類されます。

  1. List:

    キーワード指定なし: 使用するinput fileの名前のリストを書きます。なお、ファイル名は任意に指定することができます。

  2. Basic parameters:

    CalcMod: 計算モードを指定するパラメーターを設定します。

    ModPara: 計算時に必要な基本的なパラメーター(サイトの数、電子数、Lanczosステップを何回やるかなど)を設定します。

    LocSpin: 局在スピンの位置を設定します(近藤模型でのみ利用)。

  3. Hamiltonian:

    HPhi++ のHamiltonianを電子系の表式により指定します。 具体的には以下のファイルで指定されます。

    Trans: \(c_{i\sigma_1}^{\dagger}c_{j\sigma_2}\)で表される一体項を指定します。
    InterAll: \(c_ {i \sigma_1}^{\dagger}c_{j\sigma_2}c_{k \sigma_3}^{\dagger}c_{l \sigma_4}\)で表される一般二体相互作用を指定します。
    なお、使用頻度の高い相互作用に関しては下記のキーワードで指定することも可能です。
    CoulombIntra: \(n_ {i \uparrow}n_{i \downarrow}\)で表される相互作用を指定します(\(n_{i \sigma}=c_{i\sigma}^{\dagger}c_{i\sigma}\))。
    CoulombInter: \(n_ {i}n_{j}\)で表される相互作用を指定します(\(n_i=n_{i\uparrow}+n_{i\downarrow}\))。
    Hund: \(n_{i\uparrow}n_{j\uparrow}+n_{i\downarrow}n_{j\downarrow}\)で表される相互作用を指定します。
    PairHop: \(c_ {i \uparrow}^{\dagger}c_{j\uparrow}c_{i \downarrow}^{\dagger}c_{j \downarrow}\)で表される相互作用を指定します。
    Exchange: \(S_i^+ S_j^-\)で表される相互作用を指定します。
    Ising: \(S_i^z S_j^z\)で表される相互作用を指定します。
    PairLift: \(c_ {i \uparrow}^{\dagger}c_{i\downarrow}c_{j \uparrow}^{\dagger}c_{j \downarrow}\)で表される相互作用を指定します。
  4. Output:

    OneBodyG :出力する一体Green関数を指定します。 \(\langle c^{\dagger}_{i\sigma_1}c_{j\sigma_2}\rangle\)が出力されます。
    TwoBodyG :出力する二体Green関数を指定します。 \(\langle c^{\dagger}_{i\sigma_1}c_{j\sigma_2}c^{\dagger}_{k \sigma_3}c_{l\sigma_4}\rangle\)

    が出力されます。