4.2.11. Exchange指定ファイル

Exchangeカップリングをハミルトニアンに付け加えます (\(S=1/2\)の系でのみ使用可能)。 電子系の場合には

\[H+=\sum_{i,j}J_{ij}^{\rm Ex} (c_ {i \uparrow}^{\dagger}c_{j\uparrow}c_{j \downarrow}^{\dagger}c_{i \downarrow}+c_ {i \downarrow}^{\dagger}c_{j\downarrow}c_{j \uparrow}^{\dagger}c_{i \uparrow})\]

が付け加えられ、スピン系の場合には

\[H+=\sum_{i,j}J_{ij}^{\rm Ex} (S_i^+S_j^-+S_i^-S_j^+)\]

が付け加えられます。 スピン系の\((S_i^+S_j^-+S_i^-S_j^+)\)を 電子系の演算子で書き直すと、 \(-(c_ {i \uparrow}^{\dagger}c_{j\uparrow}c_{j \downarrow}^{\dagger}c_{i \downarrow}+c_ {i \downarrow}^{\dagger}c_{j\downarrow}c_{j \uparrow}^{\dagger}c_{i \uparrow})\) となることに注意して下さい。 以下にファイル例を記載します。

======================
NExchange 6
======================
========Exchange ======
======================
   0     1  0.50000
   1     2  0.50000
   2     3  0.50000
   3     4  0.50000
   4     5  0.50000
   5     0  0.50000

ファイル形式

以下のように行数に応じ異なる形式をとります。

  • 1行: ヘッダ(何が書かれても問題ありません)。
  • 2行: [string01] [int01]
  • 3-5行: ヘッダ(何が書かれても問題ありません)。
  • 6行以降: [int02] [int03] [double01]

パラメータ

  • \([\)string01\(]\)

    形式 : string型 (空白不可)

    説明 : Exchangeカップリングの総数のキーワード名を指定します(任意)。

  • \([\)int01\(]\)

    形式 : int型 (空白不可)

    説明 : Exchangeカップリングの総数を指定します。

  • \([\)int02\(]\), \([\)int03\(]\)

    形式 : int型 (空白不可)

    説明 : サイト番号を指定する整数。0以上Nsite未満で指定します。

  • \([\)double01\(]\)

    形式 : double型 (空白不可)

    説明 : \(J_{ij}^{\rm Ex}\)を指定します。

使用ルール

本ファイルを使用するにあたってのルールは以下の通りです。

  • 行数固定で読み込みを行う為、ヘッダの省略はできません。
  • 成分が重複して指定された場合にはエラー終了します。
  • \([\)int01\(]\)と定義されているExchangeカップリングの総数が異なる場合はエラー終了します。
  • \([\)int02\(]\)-\([\)int03\(]\)を指定する際、範囲外の整数を指定した場合はエラー終了します。