バッチ・モード¶
コマンドライン操作のみでFermiSurferで描画した図を画像(PNG)ファイルに保存する, 「バッチ・モード」について説明する. バッチ・モードを用いると このような沢山の図 を簡単に作ることができる.
例として、 example/
ディレクトリ内で
$ fermisurfer mgb2_vfz.frmsf frmsf.in 500 500
を実行すると, 画像ファイル frmsf.in.png
が出力される.
末尾の二つの数字はウィンドウの幅および高さである.
frmsf.in
はバッチ・モード用の描画設定ファイルで,
次のように書かれている.
backgroundcolor 1 1 0
linecolor 0 0 1
band 0 0 1
#brillouinzone primitive
colorbar 1
colorscale fermivelocity
minmax -22 22
# equator 1.0 0.0 0.0
interpol 4
linewidth 3.0
lighting both
nodalline 0
# section 1.0 0.0 0.0
acrossgamma 1
position 0.0 0.0 0.0
scale 1.0
rotation 120.0 40.0 0.0
fermienergy 0.0
stereogram none
tetrahedron 1
これは前節のパネル操作に対応しており, 指定可能なキーワードは次の通りである。 また、指定しなかったキーワードについてはデフォルト値が使われる.
キーワード |
指定可能なパラメーター |
デフォルト値 |
説明 |
---|---|---|---|
background |
実数 実数 実数 |
0.0 0.0 0.0 |
背景色 |
band |
1または0をバンド本数分 |
1 1 1 1 ... |
各バンドの表示(1)または非表示(0) |
brillouinzone |
first, primitive |
first |
ブリルアンゾーンの種類 |
colorbar |
0, 1 |
1 |
カラーバーの表示(1)または非表示(0) |
colorscale |
input1d, input2d, input3d, fermivelocity, bandindex, inputgray, fermivelocitygray |
input1d |
カラープロットの種類 |
minmax |
実数 実数 |
フェルミ面全体の最小値, 最大値 |
カラースケールの範囲 |
equator |
実数 実数 実数 |
指定しない場合は極軌道を表示しない |
極軌道の接ベクトル(フラクショナル座標) |
interpol |
自然数 |
1 |
補間の細かさ |
linewidth |
実数 |
1.0 |
線幅 |
lighting |
both, unoccupied, occupied |
both |
どちらの面に照光するか |
nodalline |
0, 1 |
0 |
ノーダルラインの表示(1)または非表示(0) |
section |
実数 実数 実数 |
指定しない場合は断面を表示しない |
断面の法線ベクトル(フラクショナル座標) |
acrossgamma |
0, 1 |
1 |
断面が \({\rm \Gamma}\) 点を通るか(1)否か(0) |
position |
実数 実数 |
0.0, 0.0 |
図形の描画位置 |
scale |
実数 |
1.0 |
図形の拡大率 |
rotation |
実数 実数 実数 |
0.0, 0.0, 0.0 |
図形のx-, y-, z-軸周りの回転角 |
fermienergy |
実数 |
0.0 |
Fermiエネルギー |
stereogram |
none, parallel, cross |
none |
立体視 |
tetrahedron |
0から15の整数 |
0 |
四面体の切り方 |
注釈
この機能は ImageMagic のスクリーンショットを取るコマンド「import」を用いている. そのためこの機能を使うには ImageMagic がインストールされていなければならない.