7.2. 静的相関関数についてのチュートリアル¶
このチュートリアルでは, 正方格子ハバードモデル(8サイト)を例にとり説明する.
7.2.1. HPhi++/vmc.out の実行¶
HPhi++ の場合
基底状態および相関関数の計算を行う. 入力ファイルは次の通り.
a0w = 2 a0l = 2 a1w = -2 a1l = 2 model="Hubbard" method="CG" lattice="square" t=1.0 U=8.0 nelec = 8 2Sz=0
$ HPhi++ -s input
mVMC の場合
まず変分波動関数の最適化を行う. 入力ファイルは次の通り.
a0w = 2 a0l = 2 a1w = -2 a1l = 2 model="Hubbard" lattice="square" t=1.0 U=8.0 nelec = 8 2Sz=0
$ vmc.out -s input
相関関数を計算するために, 入力ファイルに以下の行を付け加える.
NVMCCalMode = 1
相関関数を計算する.
$ vmc.out -s input output/zqp_opt.dat
これにより, カレントディレクトリの output/
以下に
1体および2体の相関関数が出力される.
関連するファイル
- StdFace.def (mVMC/HPhi++ のマニュアル参照)
- zqp_opt.dat (mVMCのマニュアル参照)
- greenone.def (計算する相関関数のインデックスの指定)
- greentwo.def (計算する相関関数のインデックスの指定)
7.2.2. 相関関数のフーリエ変換¶
ユーティリティプログラム greenr2k
を使って,
相関関数をフーリエ変関する.
$ echo "4 20
G 0 0 0
X 0.5 0 0
M 0.5 0.5 0
G 0 0 0
16 16 1" >> geometry.dat
$ greenr2k namelist.def geometry.dat
これにより, カレントディレクトリの output/
以下に
フーリエ変換された相関関数が出力される.
関連するファイル
- output/zvo_cisajs_001.dat (サイト表示の1体および2体相関関数の計算結果)
- output/zvo_cisajs.dat (サイト表示の1体および2体相関関数の計算結果)
- output/zvo_cisajscktalt_001.dat (サイト表示の1体および2体相関関数の計算結果)
- output/zvo_cisajscktalt.dat (サイト表示の1体および2体相関関数の計算結果)
- geometry.dat (サイトの位置と軌道のインデックス, k 点)
- output/zvo_corr*.dat (k パス上での相関関数)
7.2.3. 相関関数のプロット¶
gnuplotを使って, 相関関数を \(k\) 空間でプロットする.
load "kpath.gp"
plot "output/zvo_corr_eigen0.dat" u 1:12 w l
関連するファイル
- kpath.gp (gnuplot スクリプト)
- output/zvo_corr*.dat (k パス上での相関関数)
7.3. 動的相関関数についてのチュートリアル¶
このチュートリアルでは, 1次元ハイゼンベルグ模型モデル(12サイト)を例にとり説明する.
7.3.1. HPhi++の実行¶
基底状態および相関関数の計算を行う. 入力ファイルは次の通り.
model = Spin
lattice = Chain
method = CG
L = 12
2Sz = 0
J = 1.0
CalcSpec = Scratch
SpectrumType = SzSz_r
OmegaIm = 0.1
OmegaMin = -6.0
OmegaMax = -2.0
$ HPhi++ -s input
これにより, カレントディレクトリの output/
以下に
動的相関関数が出力される.
関連するファイル
- stan.in (mVMC/HPhi++ のマニュアル参照)
7.3.2. 相関関数のフーリエ変換¶
ユーティリティプログラム dynamicalr2k
を使って,
相関関数をフーリエ変関する.
$ echo "4 20
G 0 0 0
X 0.5 0 0
M 0.5 0.5 0
G 0 0 0" >> geometry.dat
$ dynamicalr2k namelist.def geometry.dat
これにより, カレントディレクトリの output/
以下に
フーリエ変換された相関関数が出力される.
関連するファイル
- output/zvo_DynamicalGreen.dat
- geometry.dat (サイトの位置と軌道のインデックス, k 点)
- output/zvo_dyn.dat
7.3.3. 相関関数のプロット¶
gnuplotを使って, 相関関数を \(k\) 空間でプロットする.
load "kpath.gp"
splot "output/zvo_dyn.dat" u 1:2:(-$4) w l
関連するファイル
- kpath.gp (gnuplot スクリプト)
- output/zvo_dyn.dat